人生いろいろ江戸川柳

江戸川柳の中に現代がよく描かれています。今を楽しく学習できる。江戸を見れば現代が分る。

人生いろいろ江戸川柳 「む」

 

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木 槿  季節の花 https:www.hana300.com/

花言葉は 「信念」

 

1 虫 歯

 物や思ふと人の見る虫歯やみ

 「しのぶれど色に出にけりわが恋は物や思ふと人の問ふまで」平兼盛

 男は様にならないが、女性がうつむき加減に物思いにふけっているように見える様子は、それが虫歯であろうと腹痛であろうと男の心を引き付ける。不思議な心理である。

 

2 娘

 一反で足らぬと娘はじしめる   今も昔もスリムがいいんだ

 売れかねて鴨居に近き娘あり   バレーもバスケも無かったからね

 いい娘母も惚れ手の数に入り   一番の惚れ手は母さんだよ

 藪入は母のじまんをうるさがり   母さんの宝だもん

 知った方へはあげられぬ娘なり   知らない方へ押し付けよう

 

3 麦 

 いろりにてくどきおとして麦の中   麦畑は田舎のパラダイスだ。

 参考 冬は囲炉裏端で話がはずみ良い仲になる男女が多い。しかし、田舎のこと人目を忍ぶのは麦が成長するまで待たねばならない。田舎事情があった。

 まだのびもせぬにもう來る麦ばたけ  辛抱がたりねえな。

 麦ばたけざわざわざわと二人にげ   野暮なやつか。恋敵か。

 

4 聟(むこ)

 聟えらみする内柳臼になり   えり好みをしていると臼になるよ。。

 参考 柳=柳腰、臼=堂々たる腰つき

 聟えらむ内雑兵の手にかゝり  そんなもんだよ。つい焦っちゃったのよ。

 参考 雑兵=身分の低い兵卒、地位の低いもの。

 娘から逆よせにした聟をとり  ボーイハント、今も昔も。あっぱれ。

 女房と思ふがむこの不覚なり  家付きには頭が上がらねえよ。

 外聞のいゝ奉公と聟思ひ    悟りましたね。それでいいのだ。