人生いろいろ江戸川柳 「ね」

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 合歓の花 季節の花 https:www.hana300.com/

  花言葉  歓喜、胸のときめき

 

1 念仏講

 

 とるもうしとらぬも損な念仏講

 念仏講=真宗の信徒の定期集会。掛け金をして講中の死者に弔慰金を贈る。

 死んで弔慰金をもらうのは嫌だが、といって長生きして掛け金を出すばかりだは損をする気分だ。

  掛け金は現在の掛け捨て生命保険に似た心理だ。

 死にそうもないので念仏講を退き

 そのとたんに亡くなった知人を知っている。掛け金はお布施と思い生かしてもらっている感謝にしよう。

 

2 猫

 

猫好きも男の方は金がいり   男の好きな猫は猫でもネ

猫に十本多いのが嫁の芸    3+10=13絃(琴)三味線は3絃

縁遠さ三味線もたけ琴もたけ  時間も金もかかるよなあ

その猫をくれさっせへと村こども   西行がもらった銀の猫がほしい

猫をなでるを里の母見て帰り     猫なで声は、後で化けるのかなあ

竹を書くからは猫ではないと見へ   虎ですよね。虎だよ。そうかなあ。

 参考、猫の皮で張った三味線を弾くことから昔、芸者のことを猫と言った。

 

3 年明(ねんあき・ねんあけ)

 

 年明キの古郷へにしき脱いで來る   きびしい老後が待っている。

 参考 年明=奉公の年季が終わること。遊女の年明は27歳ころ。古郷へ錦=諺、故郷へ錦を飾る。錦を着て故郷へ帰ること。遊女の年明きは勤めできた立派な衣装を脱いで粗末な衣装で帰郷する。

運のない年明き茅屋へもどり   運よく玉の輿に乗る人もいる。

年明ケの女らしいも二三年    二三年が勝負ね。がんばらなくっちゃ。

案の定去られたあとへ年が明け  そんな事だったのか。離縁したのは。

局の年明き甥や姪にかかり    子どもがいない局の老後。さみしいね。

 参考 年明=奉公の年季が終わること。遊女の年明は27歳ころ。古郷へ錦=諺、故郷へ錦を飾る。錦を着て故郷へ帰ること。遊女の年明きは勤めできた立派な衣装を脱いで粗末な衣装で帰郷する。

 

4 ねんごろぶり

 

湯屋へきてねんごろぶりはそばへぬぎ    わかるわかる。そばに居たい。

  参考 ねんごろぶり=親愛感を表現すること。

居酒屋でねんごろぶりは立てのみ    自由だね。のびのびと。

居酒屋のねんごろぶりは味噌をなめ  常連の特権だぞ。

煮売やのねんごろぶりはつまみぐい  煮魚・煮豆で酒も飲める。

  今も昔も居酒屋は庶民のたまり場としての役割を十分に果たしていた。

 これからの時代は益々たまり場としての居酒屋やカフエが流行るだろう。